自分の位置を見失ったカササギのお話です。


イソップ物語より～


ワシが高い岩の上から羊をさらいました。

それを見ていたカササギは、羨ましく思い自分もワシのまねをしたくなりました。

羽をバタバタして、羊にとびかかりましたが、つめが羊の毛にひっかかって、
飛び上がることができなくなり、バタバタしてるうちに、
ヒツジ飼がきて、捕まえました。

カササギの羽の先を切ってから、子供たちのところへ持って帰り、
子供たちに言いました。

「これは、自分はワシだと思っているカササギだ」

カササギはカササギなのに、自分の位置がわかっていない。
自分がカササギなのに、ワシのまねをすると、このように挫折するという話です。

現在の自分を無視して何か非現実的なことをしようと努力しても、社会的にも
心理的にもストレスがたまり、挫折するだけです。

自分が何かで挫折したときには、「自分はカササギをしてるのではないか」と
反省してみることです。

カササギはワシのまねをしたから捕らえられたのです。
手抜きして美味しいところを真似しようとしたから捕らえられたのです。

もし　カササギとして真剣に生きていれば、ワシのすることを見て、「自分にもできるのではないか」
と安易に考えたりしないでしょう。

自分の位置のわかっている人は、他人の努力も苦労もわかっているのです



yuko hiyane