最近は、午前中ずっと家の中にいる。
昨日も今日も、午前中に3本のヨガが入っていた(ありがたいことなのだけど)…。
これまでは、午前中に買い物に出かけたり、そのついでにカフェに寄ったりしていたので、脳内物質であるセロトニン効果がよかったような気がするのだが…これは仕方ないですね。工夫するしかない。
なので、今日は午後から外の空気を吸いに、百名ビーチ辺りに行くことにした。午後の静かな時間、海辺のテラス席で、一人で過ごすのも悪くないなと。

実は、先日行った、朝の、あのキラキラした海が忘れられないのだ。朝の日が差した砂浜や、湖のような静かな海
面、空気が澄み渡り、秋の風が心地良くて、SUPボートを漕いでる娘をみつけるなり、わたしは、歳を忘れ、砂浜を走り出し、気分は17歳。海の中へザブンっ！と飛び込んでいったのだった。

前日に弟たち家族が、「明日、海に行くよ、SUPボートを買ったんだよね、一緒に行く？」と言われ、娘、息子、私とも迷わず「行くー！」と、なり朝7:00に現地集合となった。







よーく考えてみたら、シュノーケリングで潜るのは、なんと40年ぶりかも(足のつかない場所で)。たしか10歳の時に渡嘉敷島に父に連れて行ってもらって以来だ。やや半世紀前ーーーひぇぇーー。そりゃー溺れるわ。(前の日記記載)
体力も感覚もあの頃とは、全く違うっチューの。あはは、アホだわ私。注意散漫、落ち着きがない、と、よく父に言われたのを思い出す。

しかし、あんな怖い思いをしたのに、私は海に魅了されてしまったのです。またあの海をスイスイ泳いで魚を見たい。エメラルドグリーンの海に囲まれた島にいて、泳げないなんて、海遊びが出来ないなんて、あまりにも悔しいーじゃありませんか！！









静かな午後、山の茶屋へと、整備された山道を上り、額の汗を拭い、ほっとひと息ついた。
目の前には、海が広がっていた。柔らかい陽がキラキラと海面を照らしている。こんな美しく静かな場所なのに。溺れたことがまるで冗談のようだ。

店内(山の茶屋)は、木造作りでうっすらとしていた。このうす暗さが、外の世界を引き立ててるように思えた。薄暗さの中から見える景色は最高だった。

ふと、店内を見回したらあちこちの壁に巨大な絵画が飾ってある。見覚えのある昔の景色だ。ため池で馬を洗っているおじさんがいる。小鳥や山羊の啼き声もきこえる。青い空と、山と、懐かしい匂い。
実際に経験した記憶なのかは、自分でもわからない。
でも、心動かされたのだ。この1枚の絵に。

「どうぞ、ゆっくり見ていってください。」
マスクをかけているが、目尻のシワが年齢を表していた。
アルバイトの女の子たちとは、あきらかに違う大人の要素を持つ、その女人が言った。

「どなたの作品ですか？」と尋ねると、「野津　唯市さん。与那原の方よ。東京生まれだけど10歳のときに両親が亡くなり、沖縄の祖父母に預けられたんですって。沖縄戦を経験し、戦後は建築設計や測量などについて、退職してから本格的に絵を描き始めたんですよ」と、その女人が話してくれた。きっとこの女人は、この店のオーナーさんなんだなと思った。この絵に惚れ込んでいるのがわかる。

写真撮ってもいいですか？と聞いてみたが、ごめんなさい…ということだったので、私は画集を購入した。
「えっ、いいんですか、ほんとに、ありがとうございます」と深々頭を下げて言った姿が印象に残った。

家に帰ってから、さっそく画集を開いた。
その中には、女主人の想いがメッセージとなっていた。画家の野津さんとの共同出版なのかもしれない。時間を忘れ、思わず引き込まれてしまった。

おっと、いけない、もう、こんな時間になった。
慌てて準備して、パソコンを持ち、家を出た。
さて、今日は何曜日だ？　金曜日、そうか今夜のヨガは、ヨーガ療法だった。

わたしは、縦の時間軸から横の時間軸へと心を切り替え、高速道路を走らせた。



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