ヨガ日記&整体ひやねin沖縄

日々の出来事や気付いた事などをアップしていきたいと思います。

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てぃーだブログ

日記の力は大きいと思った。

朝焼けのきれいな空が続いた年明け。
さんさんと降り注ぐ太陽のように、エネルギッシュでアクティブ、希望に満ちた年になる
ことを願って…。

こんにちわ。
ひやね 優子です。

先日、またひとつ歳をとりました。
あたらしい年と歳で頭の中はいっぱいですが、
日記を書くということで、
過ぎ去っていく今日という日に
思いを寄せて、感謝することが
できるようになりました。
今年も書くことを続けて
いきたいと思います。

トゲトゲした現実の棘(とげ)の先をけずり、
なめらにしていく行為
心の内にどうしても留めておかなければならない
現実があるとしたら、その棘が心のひだを
つき破らないようにすること、それが
物語化という作業だと思う。
作家 小川洋子

話をして安心したり、物語を読んで楽
になったりするように日記を書く
ことで、耐え難い自分の現実に、
ある意味をあたえ、どうにか
その日を生ききる。


図書館でみつけた40年前の日記。
食い入るようにいっきに読んでしまいました。
日記の力は大きいと思った。




ベトナム戦争に医師として志望した
ダン・トウイー・チャムは、
死と隣り合わせの中で、この
日記を書き続けました。
彼女の死後、その日記は、偶然手にした
敵の兵士によって、彼女の死から
35年後、母親のもとへ帰って
くることができたのです。


過酷な戦場で書きつづったであろう
彼女の姿に胸がしめつけられ
目頭があつくなった。

きれいだ…。美しい。
実は、これが正直な私の気持ちだった。
この場所に最も不釣り合いであるはず
の印象を持ってしまったことに、私は
矛盾を感じてしまった、悲惨な戦場
をきれいだなんで言うべきではない。
そんなこと許されるはずがない。

しかし、詩的な視点でつづられる
トウイーの言葉は、美しい。
その美しさが、ぐっと胸に
しみ込むのです。

きっとそうでもしないと、自分自身を奮い
立たせることができなかった。
そして、明日への希望へとつなぐことが
できなかったのでしょう。

11月26日 誕生日のトウイー日記
またひとつ歳をとった。
過酷な南ベトナムで、また戦火の中
一年が迎えられた。
トウイー、どうかあなたが自分で
選んだ栄光への道を力強く進んで
いけますように。

悲しんではいけない、
今日の記念日のお祝いの言葉が、そぼぬれた
森の木々のささやきだけだとしても。
お祝いの言葉が、泉に流れ込む水の
せせらぎだけだとしても。

そして今、人生の日記帳の新しいページ
を書き加える場所が、息苦しい湿った
豪だとしても。

悲しんではいけない、
きっとまた新しいページは開かれる。

ここには・・・何もかも足りないけれど、
私はとても満ちたりている。

だから、トウイー、笑って!
げんきをだして!
人生のノートの輝かしい1ページをめくった今日。


究極的な苦痛を味わった人が、それをどうやって受け入れていくのか、これはわたしにとって、
とても興味深い重要なテーマです。

語る側は、体験を言葉にすることで
抱えていた重荷を軽くします。
そして聴く側は、自分では経験して
いない苦しくて怖いことを
想像力のなかで咀嚼していきます。
たとえば、「死んだらどうなるの」という
恐怖さえ、私たちは小さい頃に聞いて
いたお話や物語を思い出し
安心したりします。

「死んだらどうなるの?」
「死ぬときにはきっと、死んだおばあちゃん
が迎え来てくれるよ」
というふうに…。

押しつぶされそうに耐え難い、大きな岩石のような苦しみが、
言葉というかたちをとることで頭の上から足元へと
移動し、重荷から、その人自身の土台へと変わる。
悲しみは苦しみはけっして消えないけれども
置き場所を変えることはできる。
臨床心理学者 河合隼雄


戦争やホロコーストのような厳しい体験の場合、
物語化する力こそがその人を救う。


アンネ・フランク(アンネの日記)もまた、いつ終わるとも知れぬ
隠れ家生活のなかで、日記を書くという
ことで現実を物語化し、なんとか心の
バランスを保っていました。
焚火を囲んで人が語るように
日記に向かって語ってきたのです。

日記。
一見無力な紙とペンが、人間の精神を救うことも
あるのだということを知り、日記の魅力を
あらためて感じました。
今年も日記を書き続けて
いきたいと思います。
















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プロフィール
SeitaiHiyane
SeitaiHiyane
50代からの身体づくりをテーマにヨガ教室を運営しております。料理、ヨガ、旅をテーマに、日々の気づきを「ヨガ日記」として綴っております。

1970年、南城市出身 豊見城市在住。
『思い込みからの解放』をテーマにyogaをはじめる。
2008年 木村 慧心のもとで3年間『ヨガ療法士養成課程』を修める。
2012年 乳癌の宣告を受け、リハビリ中に大きな気づきを得る。
『もっと自由に自分らしく、そしてアクティブに生きる』ことをモットーに、アシュタンガyogaの練習を始める。現在、アクティブなヨガとセラピーyogaを実践中です。