ヨガ日記&整体ひやねin沖縄

日々の出来事や気付いた事などをアップしていきたいと思います。

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てぃーだブログ

ヨガ日記

心の窓

心の窓


変わり映えのしない飛行機からの眺め。
ボーっと見ていていると、いつの間にか違う
何かを見ていることに気づくのである。

帰りの飛行機だとなおさらのこと、旅の
思い出のあれこれだったり、
明日からはじまる日常のことだったり、
突然不安や心配事が押し寄せては
引いて行ったりと、ひとつの
窓から、わたしたちは、
それぞれが違うもの
を見ているのだ。

この時、高校3年生だった娘は、
何を見ていたのだろうとふと思った。

いや違う。高校を卒業したので、
高校生ではないのだ。
かと言って、期待に胸膨らませる
大学生でもない。

高校3年生の春休みというのは、何ものでもない
宙ぶらりんの感覚だったことを思い出した。
4月からの進学先が決まっていた私でさえ、そんな
感覚だったのに、先のきまってない彼女は、
自分の所属する場所がない肩書きのない
現実にむかう覚悟をきめていたのだろうか?
それとも途方に暮れていたのだろうか?

私は、職を失ったとき、面接に落ちたときの途方
に暮れたかつての自分の姿を思い出した。

心の窓



窓から外の風景をみていると、色々な思いが
浮かんでは消えていく。
その一つの思いに深く入っていくと、やがて
外の風景が鏡になり、自分自身を眺めて
いるような気分になる。

私たちは旅の途中で、色々な風景を眼にする。
それは、飛行機の窓だけではない、電車の
窓であったり、バスの窓であったり…。

向こうに広がっている一つの風景の中に
ふと、自分の内部の風景が見えてくることに
はっとさせられる。

「旅する力」 沢木耕太郎の一節の中にあった
こんな文章を思い出した。

「俺がいおうとしたのはそれだよ。坊や。
窓の外を見たり何かほかのものを見るとき、
自分が何を見ているかわかるかい?

自分自身を見てるんだ。

ものごとが美しいとか、ロマンチックだとか、
印象的とかに見えるのは、自分自身の中に、
美しさや、ロマンスや、感激があるときに
かぎるのだ。

目で見てるのは、じつは自分の
頭の中を見ているのだ」




心の窓




シャルルドゴール空港から上海で乗り換えた飛行機の中で、
彼女が口にしたことは、自分で決めた彼女の
初めての決意だったような気がする。

「お母さん、1年ぐらいどうってことないよね。
1年間肩書のない生活をするね。」

それは、娘にとって、失敗した大学受験をやっと受け入れ、
希望に向かった瞬間だったのではないかと思った。

それから、1時間後、那覇空港到着と同時に、
私の携帯に補欠合格の連絡が入ったのである。
何とも言えないサプライズ!

サプライズというよりも、彼女の決断した覚悟が引き
起こした奇跡だったのではなかったかと思うのである…。








yuko hiyane
















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プロフィール
SeitaiHiyane
SeitaiHiyane
50代からの身体づくりをテーマにヨガ教室を運営しております。料理、ヨガ、旅をテーマに、日々の気づきを「ヨガ日記」として綴っております。

1970年、南城市出身 豊見城市在住。
『思い込みからの解放』をテーマにyogaをはじめる。
2008年 木村 慧心のもとで3年間『ヨガ療法士養成課程』を修める。
2012年 乳癌の宣告を受け、リハビリ中に大きな気づきを得る。
『もっと自由に自分らしく、そしてアクティブに生きる』ことをモットーに、アシュタンガyogaの練習を始める。現在、アクティブなヨガとセラピーyogaを実践中です。